トップシーズンの極寒パウダーとは一味違う、春ならではのスキー・スノーボードの醍醐味です。
豊富な積雪量と高標高の冷涼な気候を誇り、ゴールデンウィークや5月以降まで安定して滑れる名門ゲレンデです。
| ゲレンデ名 | エリア | 山頂標高 | 営業予定期間 | 春の特徴・見どころ |
|---|---|---|---|---|
| かぐらスキー場 | 新潟・湯沢 | 1,845m | 〜5月中旬予定 | 春スキーの東の横綱。広大なエリアと豊富な残雪、みつまた〜かぐらのロングラン。 |
| ロッテアライリゾート | 新潟・妙高 | 1,280m | 〜5月中旬予定 | 圧倒的な豪雪量。春もフリーライディングゾーンや広大なオフピステを開放。 |
| 野沢温泉スキー場 | 長野・北信 | 1,650m | 〜5月GW(5/6) | 最上部やまびこゲレンデの天然ブナ原生林。滑走後は温泉街の13外湯巡りを満喫。 |
| 白馬八方尾根スキー場 | 長野・白馬 | 1,831m | 〜5月GW(5/6) | 黒菱・兎平に無数に刻まれる天然コブ道場。雄大な白馬三山の絶景テラスカフェ。 |
| 志賀高原(熊の湯・横手山) | 長野・志賀 | 2,307m | 〜5月下旬予定 | 国内スキー場最高峰の超高標高。冷涼な気温で雪質の持ちが抜群。 |
| 奥利根スノーパーク | 群馬・水上 | 900m | 〜4月中旬予定 | 関越道水上ICから10分。春パークやバンクコース、ナイター設備が充実。 |
| 月山スキー場 | 山形・西川町 | 1,600m | 4月上旬〜7月 | 豪雪すぎて冬期閉鎖され『春からオープン』する日本唯一の夏スキー聖地。Tバーリフト。 |
春スキー最大の大敵が「板が突然前のめりに引っかかって進まなくなる現象」、通称『妖怪足掴み(ストップスノー)』です。スピードに乗った状態で急激に板を掴まれると、前方に激しく投げ出され靭帯損傷などの怪我に繋がります。
原因は2つあります。1つ目は融雪による「過剰な水分」。板の滑走面(ソール)と雪の間に水の膜ができ、吸盤のように張り付いてしまう「水膜吸着現象」です。
2つ目は、雪の中に混入した「黄砂・花粉・PM2.5・樹液・油分」などの汚れ。これが滑走面に静電気で吸着し、黒い油汚れとなって摩擦抵抗を跳ね上げます。
※ソールの酸化白化リセットやアイロンによるホットワックスの基本手順は、特集記事「板ワックス&エッジ手入れ完全マニュアル」をご覧ください。
春はコブ斜面やスノーパークの腕前を劇的に向上させるベストシーズンです。
冬の硬いアイスバーンコブと異なり、春のザラメ雪コブはクッションのように削れやすく、スピードコントロールが容易です。失敗してラインから外れても怪我をしにくいため、コブが苦手な中級者がターン前半の吸収動作やエッジングを身体で覚える絶好のチャンスです。
春になると多くのスキー場で「春限定パーク(スプリングパーク)」が造成されます。キッカー(ジャンプ台)、ワイドBOX、レール、ウェーブ、バンクドスラロームなど、ランディング(着地)の雪が柔らかいため新しいトリックの習得に最適です。
4月中旬以降の昼間は気温が10℃〜15℃まで上昇します。真冬用のヒートインナーや厚手フリースを着ると汗だくになり脱水症状を起こします。吸汗速乾のスポーツロンTや薄手パーカーをベースにし、ベンチレーション(脇の下の換気ジッパー)付きシェルジャケットで体温をこまめに調整しましょう。
春の残雪による紫外線反射率は約80%に達し、真夏のビーチ以上のUVダメージを受けます。ゴーグルをしたまま滑ると目の周りだけ白く残る「逆パンダ焼け」になります。高SPF日焼け止めを2時間おきに塗り直し、日中は通気性の良いサングラスやUVカットフェイスマスクを着用しましょう。
春のシャバ雪は水分を大量に含んでいるため、ウェアやグローブがすぐにびしょ濡れになります。出発前日にウェアへ超撥水スプレーを吹きかけておくこと、昼休憩で交換できるように予備の薄手グローブ(スプリングミトン等)を用意しておくと快適さが段違いです。
放射冷却が効いた朝一番(8時〜9時半)は、前日に溶けた雪がカチカチに再凍結したハードアイスバーンです。エッジが噛みにくくスリップしやすいため、無理な大回りターンは避けましょう。10時を過ぎて日差しが当たると一気に心地よいザラメ雪へと変化します。
春雪を滑った後のソールには、目に見えない黄砂や油分、樹液が大量に焼き付いています。そのまま放置すると翌シーズンにワックスが乗らなくなります。滑走当日のうちにリムーバー(汚れ落としクリーナー)と真鍮(ブロンズ)ブラシでソールを徹底的に洗浄し、保護用のベースワックスを塗って保管しましょう。